インターネットラジオ生放送の実践法を基礎からわかりやすく解説!

先ずはここから始めよう!/番組の対象者を決める

番組の対象者を決める

 ラジオ番組のおもしろさは、聞き手によって異なる。
放送を長く続けるために、そして、有意義な放送を行うために、番組の対象者が誰なのかを明確にしておくことが大切だ。
☆中☆番組製作の目的が、自己満足を初めとした他者に関わる物で無ければ、本稿の内容は読み飛ばしていただいてかまわない。

本稿の目次

番組の評価はリスナーによってなされる

 番組を製作し、あなたの友人や知人にそのことを宣伝すれば、ほとんどの人が、時間が許す限りあなたの製作した番組を1回ぐらいは聞いてくれるのではないかと考えられる。それは、言うまでも無く、「あなた」が行う番組であるからで有り、興味のきっかけは、内容で無く「制作者」といえる。
その中で、次回の内容に期待してくれる人々が、固定的なリスナーとなるが、そうで無い人々の大半は、そのとき限りで番組を聴くのを止めてしまう。
あなたを知っている友人でさえ、必ずしも固定的なリスナーになってくれないのだから、不特定多数となれば状況はさらに厳しさを増す。
 言うまでも無いが、番組を聴くか聞かないか、それを評価するのは番組制作者では無く、リスナーである事を肝に銘じていただきたい。

多くの人から評価される番組とは?

 多くの人々に評価される番組の一般的な条件は、

  • 面白い番組
  • 楽しい番組
  • 自分のためになる番組
  • 気に入った音楽が聴ける番組
    ざっとこういったところだろう。
     始めに、いくつか大切な言葉の意味を、改めて確認してみたい。
    小学館発行の辞書「大辞泉」から、関連すると思われる部分を引用する。
    先ず初めに、「面白い」から見ていこう。

1 興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。

2 つい笑いたくなるさま。

3 心が晴れ晴れするさま。

4 一風変わっている。普通と違っていてめずらしい。

次に、「楽しい」については、以下のように記述されている。

1 満ち足りていて、愉快な気持ちである。

多くの人に評価される番組を作るのは大変難しい

 さて、ここまでお読みいただいたら、次のようなことを考えてみていただきたい。
あなたが興味をそそられること、つい笑いたくなること、心が晴れ晴れすること、一風変わっていたり珍しいと思うこと、満ち足りていて、愉快な気持ちになる事は、他の多くの人にとっても、同じように感じるだろうか?
また、あなたは、他の人が面白い、楽しいと感じることを、同じように面白い、楽しいと感じるだろうか?
親しい友人や仲の良い兄弟を例に考えるならば、ある程度同じように感じる事柄を見いだせるであろうが、面識も無ければ話したことも無い、不特定多数の人が相手ならどうだろう。あなたが面白いと思っている、楽しいと思っている事柄を同じように楽しいと思ってくれる人もいる一方で、そうで無い人もたくさんいるかも知れない。
あなたが面白い、楽しいと思わないことを、面白い、楽しいと思う人もたくさんいるかも知れない。
音楽の好みについても、千差万別だ。あなたのお気に入りのアーティストを同じように気に入っている人もいる一方で、そのアーティストを嫌煙している人も、当然のことながらいると考えるべきだ。他人が好きなアーティストを、あなたが良く思っていないということも往々にしてあるはずだ。
すべての人に面白い、楽しいと感じてもらえる内容や、すべての人から愛される音楽は、実は存在しないのかも知れない。
つまり、万人に気に入られる番組を製作することは、大変困難なのである。

あなたが得意とすることを受け入れてくれる人々に向けて番組を製作する

 ここで、得意な話題と苦手な話題を認識するの項で用意した話題の引き出しと内容のリストをご覧いただきたい。
中身の多い引き出しが、現在あなたが得意とする番組の内容であると説明した。
これを、「それぞれの引き出しは、どのような人々に好意を持って受け入れられるだろうか」という観点から見直してみる。
例えば、「最近感銘を受けた本の話し」であれば、読書が好きな人や、同じ作家の本が好きな人が、その話題を好意を持って受け入れるだろう。
こうして、一つ一つの話題の引き出しに、「好意を持って受け入れてくれる人の属性」を照らし合わせることで、自然と「あなたの得意とする人々」の属性が分かる。
ここで分かった属性の人々を対象にした番組を製作してみることをお勧めしたい。
 このような視点で考えるのには、もう一つ大きな理由がある。
、自分の興味のある事柄や、得意分野について話をすることは大変楽しいことであり、楽しいことは長い間たくさん行いたいと思うのが普通だ。
その一方で、自分の興味の無い事柄や、不得意な分野の話をすることは、苦しいことであり、苦しいことを定期的に続けることもまた、苦痛である。仕事でインターネットラジオの番組を製作するので無ければ、趣味でわざわざこのようなことに時間を費やしたいとは思わないだろう。よって、このような内容で番組を始めてしまうと、長続きしないという結果が待っている。
 たくさんの事柄に興味があり、興味を持ったことをある程度納得できるまで調べるのが好きだという方は、番組を続けているうちに、自然と話題の引き出しが増え、対象とする人々も、それに比例して増える場合がある。

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