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アナウンスのトレーニング/正しい発声のための基本姿勢と腹式呼吸

正しい発声のための基本姿勢と腹式呼吸

 ここでは、良い声を出すための基本姿勢と、呼吸法について解説する。

本稿の目次

良い声とは?

 先ず初めに、良い声の定義について考えたい。
たくさんのプロのアナウンサーの声を一つ一つ良く聞いて、その特徴を探ってみて欲しい。
彼らの声は一応に、ゆったりとしており、大きすぎず小さすぎず、遠くまで届くような響きを持っている。
そこで、良い声とは、「ゆったりとした響きのある声」として、今後の開設を進める。

気持ちを楽にする

 楽な気分で放送に望むことは、良い声を出せる以外にも多彩なメリットがある。
緊張していては、良い声は出ない。
「失敗してはいけない」とか、「間違えてはいけない」という点にばかり気を配りすぎると、体や喉の筋肉にも不要な力が加わる。そのため、発せられる声も不自然な者隣、緊張感がそのまま聞き手に伝わってしまう。
人間誰しも間違いはある。間違いに気がついたら、きちんと訂正すればいいと考え、楽な気持ちで放送に臨むのが良い。

自信を持つ

 自信を持つことは案外難しいが、、本番中にパニックにならないように、準備を整え、可能な限り種々の状況に対応できるようにしておくことが大切だ。

基本姿勢

  • 背筋をまっすぐ伸ばし、軽く顎を引く
  • 椅子に座る場合は、ゆったりと腰掛け、おなかを圧迫しないようにする。
  • ベルトはきつく閉めすぎない
  • 肩の力を抜く
    • 肩の上げ下ろしを行い、楽にする
  • 喉の力を抜き、楽にする

腹式呼吸

 基本姿勢ができたら、次は呼吸の練習に写る。
呼吸器官である肺は、胸にあるので、普通は呼吸する際に胸を使う。しかし、長く言葉を発し続けるためには、胸を使った呼吸では、必要十分な空気を吸い込むことができない。
そこで必要となるのが、おなかの筋肉を使って呼吸する「腹式呼吸」だ。
肺はその下にある大角膜の動きによって膨らんだり知人ダリする。たくさんの空気を肺の奥まで吸い込むためには、この大角膜の動きを大きくする。そのために、おなかの筋肉を十分に使うというわけだ。
具体的には、次のような点に注意しながら練習する。

  • 呼吸するとき、胸では無く、おなかを膨らませる感覚を身につける
    • おなかの上の方(みぞおちの辺り)に手を当てて、息を吸ったときにおなかが膨らむように練習する
  • 鼻からたくさん空気を吸い込み、口から少しずつ吐き出すようにする
  • 大きく息を吸ってから止め、20~30秒程度そのままでいられるようにする
     感覚がよく分からない場合は、寝転んで、足のつま先をそろえ、少し浮かせた状態で呼吸すると、おなかの筋肉の力をどのように使うのか、理解できるだろう。

発声練習

 大きく息を吸って、ゆっくりとはき出しながら、
「あーーーーー」
と長めに発声する。
自分の発する声を良く聞きながら、声が前に出るように、様々な大きさで、一定の高さで声が出せるように練習する。一定の高さを保ったまま声を出す場合、大きな声よりも小さな声を長く出し続ける方が難しいかも知れない。
この際、いろいろな高さの声を出してみて、大きな声でも、小さな声でも、自分が最も出しやすい声の高さを見つけるようにする。これがあなたにとって最良の声と言える。
声の大きさによって、出しやすい高さの声がある。一般的には、高い声を出そうとすればするほど、声が大きくなってしまうので、惑わされること無く、様々な大きさで、平均して出しやすい高さの声を見つけるようにする、
 練習は、お風呂の中で行うのが効果的だ。体の力を抜いてリラックスできる空間でもあり、反響によって、自分の声が聞こえやすいという利点もある。また、お風呂の中で鼻歌を歌っているのはあまり珍しいことでは無いため、場合によっては、他の人の目を気にすること無く、練習することができるかも知れない。

音声解説

 音声解説をお聞き頂けます。
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