アナウンスのトレーニング/早口言葉を用いた発音練習
早口言葉を用いた発音練習
前項では、日本語の一つ一つの音節を正しく発音できるようになるために行う、口の体操の方法を説明した。
音節の組み合わせによっては、発音のしにくい言葉が有り、これらを組み合わせて簡単な文章にしたのが「早口言葉」と呼ばれる物だ。
アナウンスのトレーニングにおいては、早口言葉は単に早く発音すればいいものではない。聞き手にその文章の意味が分かるように、アクセントや間の取り方も考えながら、なるべく早く発音することが必要だ。
次の文例を何度も読み込んで、なるべく早く、正しいアクセントで、文の意味が伝わるように繰り返して練習を行って欲しい。
早口言葉文例集
あまり一般的で無い言葉は、読みやすさを重視し、ひらがなで表記する。
- あの杭の釘は引き抜きにくい
- 隣の生け垣に竹立てかけたのは、竹立てかけたかったから竹立てかけた
- 青は藍より出でて藍より青し
- 青巻紙赤巻紙黄巻紙、赤巻紙青巻紙長巻紙
- 買ったかちぐり堅くてかめぬ、返して帰ろうかちぐり
- 東京特許許可曲局員の教科書
- 親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せて、孫亀の背中にひい孫亀乗せて、親亀こけたら皆こけた
- 貨客船の旅客(りょきゃく)は良く柿食う旅客(りょきゃく)
- お寿司とイチゴ鉛筆なすソース千円札七枚(しちまい)で買った
- 椰子の実をししが食い、菱の実をしょっちゅうヒヒが食った
- とんだとんだ、ちょっととんだ、堂々とんでちゃっと立て
- 月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月
- 鰌にょろにょろみにょろにょろ、合わせてにょろにょろむにょろにょろ
- 蛙ひょこひょこ蜂八匹、屏風に上手に止った
- 李も桃も桃のうち、もう熟れたからもう売れよう
- 歌謡(うたうたい)が来て歌歌えと言うが、歌謡くらい歌歌えれば歌歌うが、歌謡くらい歌歌えぬから歌歌わぬ
音声解説
音声による解説をお聞き頂けます。
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